先日、上野原の国道で夜間車を走らせていると、ヘッドライトに向かって走ってくるニャンコに遭遇し、ヒヤッとしました。。幸い、気づいて止まれるほどの速度だったので何事もなく、ニャンコは車の下か脇を走り抜けて民家の路地に消えていきました。。
天界の師によると、発情の季節、悲しいかなあえてライト目がけて突っ込んでくるそうで、交通事故が絶えないのだそうです。。
これは、外猫に関するサインかなと正直若干のわずらわしさを感じながら、「終焉の年」にふさわしく、過去の清算というか決着と言いましょうか、まさに外にゃんこ問題が実家で浮上して試されることになりました。。
庭の土の掘り跡は、以前(去年はなかったと思うのですが・・・)から実家で時々見かけ、気になっていたことでした。
臭いもなかったため(もちろん落とし物の姿も見えず)、放置した結果、鬼が暴れまわるように外猫が庭に穴を掘りに掘りまくり、そのうち大胆になっていって、とうとう落とし物らしきものの存在を見つけてしまったのでした。。。
そうです。。
口にするのもはばかられますが、どうやらニャントイレ認定されてしまっておりました。。
外猫に関しては、母の介護時代に、実家の庭で時々見かけることがありましたが、すでにティム&シエルも室内におり、庭も掘った跡があったように思いましたが、臭いも落とし物の姿も全くなく、ニャンズのお世話と介護が大変すぎてそれどころではありませんでした(もちろん外猫の知識もほとんどありませんでした)。。
私は、通算わずかな間しかいなかったので、実家のことはよく知らなかったのですが、思い起こせば子どもの頃、若かりし母が、ニャンコの落とし物に悩まされていた記憶がおぼろげながらあります。。でもいつの間にか解決しているようでしたが。。
数年前、TNRの手伝いをし始めたころにこの地域の外猫がほとんど見られなくて、いた子はさくら耳だったので、どなたかがTNRしてくださったのかなと有難く思ったことを覚えています。たぶん、長年、そんな感じで、増えたり減ったり、いなくなったりしていたのだと思いますが、この地域を訪れたニャンコにとっておそらく実家の庭が恰好の居場所となっていたことは、ここ最近のニャンコのくつろぎ具合から推測できます。。
さて、その残念な認定をされてしまったことに気づきながらも日々の忙しさと、ネコ育てですっかりさよならしていたぎっくり腰の再発で、ウンを一掃できない日々が続き、それをよいことに、時々やってくる私を、「誰だおまえ?」という目で見ながら我が物顔で実家の敷地を闊歩していく外ニャンコの、見る見る間に快適トイレになっていったようでした。。目と鼻の先に広大な草地があるのにも関わらずです。。
決して広くもない庭のその惨状に、天使を唯一の協力者として、ようやく手をつけたものの、取っても取っても際限なし。。わずかの間の気温上昇で、もう雑草もたくましく生えてきてしまって、草を取りながらの大変な作業になってしまったのでした。。
一日では到底取り切れないと諦めつつ、様子をみていると、どうやら、3匹のニャンコが敷地に出入りしていることが判明しました。
そのうち、一匹は、さくら耳カットの数年前からいる地域猫のようで、以前、私が保護猫スーパーボランティアの見習いだった頃、ご近所のAさんが餌やりさんをしてくださって有難いと、もし、耳先カットされていない子がいたら連絡を頂けるようお話をしていたのでした(その時に、不妊手術の件はどうぶつ基金さんのチラシとともにお話させて頂きましたが、その後連絡はありませんでした)。。
あとの二匹は、耳先カットがされていませんでしたが、そのご近所Aさん宅の10㎝ほど空いている窓から出入りしていることが判明しました。。
天界のネコお師匠のご助言を励みに、勇気を振り絞って、TNR地域猫活動にもわりと理解のある市に相談してみると、なんと素晴らしい、数日後さっそく市の職員の方が様子を見に行って下さり、飼いネコがいることがわかりました。不妊手術はじめ、室内飼いや置き餌しないことやトイレについてなど、資料付きで指導してくださったそうです。ただ、どのネコかまた飼っている数やすべてが手術済みかどうか確認できなかったそうで、改めてもう一度確認と指導をしてくださったそうです。しかしながら、依然として窓は開けたままで外に出入りしている様子で、それ以上なかなか踏み込めなかったそうです。。引き続き、近くを通った際など、継続して様子を見て下さるとのことでした。。
おトイレ問題もさることながら、最優先懸念事項が、手術しているかどうかで、その不安を市の方に相談しましたが、なかなか他の自治体に見られない素晴らしいシステムであるTNRを職員の方がしてくださるためには、自治会からの市への要請が必要とのことで、まずは、自治会に相談する必要があるとのことでした。。
Aさん宅から、実家の敷地に出入りする二匹のうちの、Aさんが飼っているという一匹は手術済みと確認できたけれど、もう一匹は飼っているのか手術したのかどうなのか気になりながら、まずは、自分にできることをと、とりあえず、引き続き私のウンセンサーでなんとか探し回って、一日5、6時間、数回にわたり、一か月以上かけて、大量のウン土を、誰にも見向きもされず(当然労いの言葉もありません)、一人でとり続け片付けたのでした。。その度に、毒性のない重曹やクエン酸をまいて、土等を中和分解して消毒、消臭を図りましたが、効果はあまりなかったようで、特に、雨風を凌げる快適な場所は掘り返されおトイレとして死守され続けたのでした。。
そこで、次に、生えてくる雑草対策も兼ねて、疲労感と憂鬱感に襲われた私はやや安易に、ホームセンターに行ったついでに固まる土を購入し、一掃後に施工しました。。
そんな様子を見てか否か、帰り際またまたAさん宅の窓の隙間から飛び出して実家の敷地を練り歩くニャンコに話しかけていると、うちの子かもと、帰宅直後に居合わせたAさんの息子さんが声をかけてくれたので、チャンスとばかりに思い切って、困っていることをそれとなく話してみたのです。すると、ニャンコは二匹保護した子を飼っていて、手術は両方済んでいるけれど、外にいたから室内だけで飼うことは難しいとのこと。。トイレは室内と、庭にも一つ置いているのだとか。一匹は、家の中のトイレでしてくれるが、もう一匹(よく実家に入り浸っている)は小は室内でできてもウンはしてくれずに、外に出てしまうとのこと。。というか窓を開けているから出てしまうのだと思うけど!
さくらねこもいるので、被害が、その飼い主のニャンだけによるものと断言できないところがもどかしく、ただ、実家の敷地内侵入の現行犯!であることもあり、糞尿被害に困っていることを伝えると、迷惑をかけては申し訳なくウンを取りに行くので気軽に声をかけてほしいと言って頂き良い方でほっといたしました。で、ひとまずその場は様子をみるということで、引き上げました。。
その夜も翌日も雨が降ったので、固まっただろうと、数日後に様子を見に行くと、硬くなった場所を掘り返そうと試みた形跡があり、なんと、その近くの掘り返せた場所に例のものが見事に落とされているではありませんか・・・!
ニャンコの賢さと執拗さ、そっちがそうならこっちもこうだぞとでもいうような挑発的な本性を垣間見た気がしました。。
不思議と腹は立ちませんでしたが、きっと、ここで、腹を立てた人間が猫除けに過激さを増していって、とうとう猫に敵認定されてしまうということなのかもしれないなとちょっと怖くなりました。。
市の方も、センサーで反応する音が出る(超音波?)タイプの猫除けを二週間貸してくれると教えてくれましたが、きっと、長続きしない予感がしました。。そのほかの猫除け方法も敵認定された人間の対策をきっと猫も察知して、その上を行くだろうことが予測されました。。
というわけで、結果的に北風作戦となってしまった対策は失敗に終わりました。。落胆しつつもとりあえず一掃して重曹を大量に投入して次の策を練るべくいったん引き上げたのでした。。
そして、また数日後のこと、予想通り、ニャンコが上手で、執拗に、大量の重曹をかき分けてわざわざ落とされてありました・・・^^;
それをまたまた、一掃しそれは大きな穴が空いてしまったため、近くにあった植木鉢の土で穴埋めをし、重曹をかけて、その上から今度は、魚の削り節粉を撒くことにしました。。
気力体力も限界に達し、天界の助けを求めると、天界のネコお師匠から、外ニャンコを「敵ではなく味方につける」という有難いアドバイスを頂き、レストランとトイレは別という習性を利用して、いい匂いで、トイレ認定からの脱却を図りました。。
様子を見てもらっていますが、今のところ、掘り返しはない模様です。。
また、同時に、これも天界のネコお師匠のおかげですが、ご近所Aさんの息子さんに、繰り返される糞尿被害の場所を見て頂きながら、実家にあった衣装ケースの引き出しを二つと長く外にいた猫によいとされる鉱物系の猫砂を差し上げて、ネコにとってもよい室内でできるだけ飼うようお願いをいたしました。。
さらに、時々実家の現場の様子を見に行って頂けることになりました。。
でもたぶん、また外に出すんだろうな・・・
と思いながらも、さしあたり、太陽作戦は有効かもしれないとちょっと希望をもっております。。
そして、あらためて、手術済みのネコを室内で飼うことの必要性と、さらには、その過渡期として地域猫にするために、地域住民みんなで考えて協力しながら、一人一人が行動していかなければならないなと痛感しました。。
餌やりや寝床はもちろんですが、トイレの問題はかなり重要かもしれません。。きっとうちのように人知れず糞尿被害に悩んでいる方もたくさんいるのかもしれないなと感じます。。
地域住民みんなで地域猫マップをつくるくらい地域の猫を把握していないと始まらないかもしれないと考えると、かなり本腰を入れて取り組む必要があって、無関心の人や猫嫌いの人は、ますます敬遠してしまう可能性があるかなぁ・・・なんて、気にかかります。。
今回Aさん宅に配られた猫についての市のチラシ資料は、市の方がトラブルのもとになるからと、自治会から申し出がなければ地域住民全員には配れないとのことでしたが、ぜひ、配って頂いて、みんなで考えていく必要があると思いました。。
以前、他のご近所の方が庭が荒らされると伝え聞いていたことを思い出しながら、ふとよく見ると、その家も、そのまた隣の家も、門扉に同じ猫除けグッズ(音が出るのか、風が出るのか、超音波なのかわかりませんが、鳥かフクロウ型のタイプ)が置いてあるのが見え、実家の被害、ある意味納得しました。。
Timshel!

家の中が外より安心で一番だよ~