Timshelの日記

日々のこと、世間話

初捕獲

奇しくも五輪のための交通規制が始まる前日、

あってほしいけど、ありそうでなかった天界の地域猫セミナーに参加して参りました。

本来は、環境省推進で、行政が率先してどんどんやってくれればいいけれど、

山梨でも、県政出張講座なるものの中に、衛生薬務課から「飼い主のいない猫対策」という講座が新設されたものの、受講希望するにあたって制約が多く、20名以上でないと開催してもらえないという、職務怠慢な印象の県や、

甲府市の方も、地域猫のためのクラウドファンディングといった寄付金を募っても、推進委員みたいな人は募集していたみたいですが、期間も人数も限定的で、だれでもいつでも志のあるボランティアにTNRや地域猫ノウハウを伝授してくれるオープンな行政システムはないといった現状の中で、天界の師によるとても有難い機会を小平で得ることができました。

 

環境省が出している昨年最終改正告示の「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」の

「第5猫の飼養及び保管に関する基準」の中で、

猫の去勢不妊処置について、3で「猫の所有者は繁殖制限に関わる基準によるほか、屋内飼養によらない場合にあっては、去勢手術、不妊手術等繁殖性下弦の措置を講じること」だったり、6で「飼い主のいない猫を管理する場合には、不妊去勢手術を施して、周辺地域の十分な理解の下に、給餌及び給水、排せつ物の適正な処理等を行う地域猫対策など、周辺の生活環境及び引取り数の削減に配慮した管理を実施するよう努めること。」と明記されてはいるものの、

「飼い主のいない猫を管理する場合は」“管理する場合は”なんて、なんとなく、他人事っぽくて人任せな感じが、メッセージ性弱く残念な感じであり、

素人が個人で活動するにはまだまだ容易にはいかず、ハードルが高いTNR(Trapトラップ・Neuterニューター・Returnリターン(リリースとも)を略した言葉で、捕獲器などで野良猫を捕獲<Trap>し、不妊・去勢手術<Neuter>を行い、元の場所に戻す<Return>地域猫活動)の活動について、気軽に学べる機会は本当に貴重です。

たぶん需要はけっこうあるはずなのに、国、環境省が、もっと大々的にTNRの重要性や地域猫活動の推進を積極的に行って、各地域の行政が住民に働きかけ率先して実行していく必要があると強く感じます。

もともとゴミ袋として有効再利用していたレジ袋有料化を義務付けるより、ダイレクトに明日のニャンコ達の命に係わるTNR活動を義務化した方がずっと重要だと、権力のある方は気が付かないのかしら。。。

 

 

 

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捕獲器の仕掛け方と準備物にも色々な工夫が・・・

 

 

 

酷暑の中、車を持たない猫活ボランティアさんが、汗水たらして、熱中症になりそうになりながら町の端から端まで、縦横無尽にママチャリで駆け回っている実情に、

車に乗っていても、うだる暑さで倒れそうになる炎天下で捕獲器の移動をお手伝いさせて頂いて、人間界では数少ない溢れる見返りを求めない慈悲の精神に本当に頭が下がる思いでした。

それなのに、多頭飼育崩壊現場や、仔猫の発見場所等の視察を市職員は市の電気自動車で、同乗を禁止された案内するボランティアは、自転車で先導という対応の実態だそうで。。。小平市はどこよりも猫活動理解が進んでいると思っていたのに。。残念ですね。。

 

母の介護の時にも痛感したのですが、車をもっとほんとに気軽に、そんなにずっと使うわけではないので、ワンコインや一回100円くらいで借りれる世界がきたらどんなによいかと思います。。

または、タクシーを100円くらいで乗れるシステムに国が変えてほしい!と切に願います。。そうすれば、もっと、地域の皆にとって暮らしやすい持続可能な社会になるのに。。

どなたか民や、皆の幸せ、そして、地域の発展を本当に考えてくれる渋沢栄一公のような志の高い“修己治人”な議員の方はいらっしゃらないものでしょうか・・・。

 

 

終盤、地域猫の餌やりの時間となり、実践として従うもはぐれ、数十分程一人さまよう一見不毛とも思える困惑の時を過ごしながら、この意味を問うて戻ってみると、思いがけないいきなりの応用実践が待っていました。

10日ほど前から現れたという捨てられたかもしれない猫ちゃん捕獲を急きょ任され、どきどきして待機していると、通りかかるご近所の皆さんわりとフレンドリーで、近くで様子を見ているにゃんこと捕獲器を見つけると、「まだかかってない♪」「そこにいるよ」とかそっと声をかけて行ってくださり、不審者と思われず心強く思いました。そして、ほどなく、待機30分くらいで、捕獲器のそばに駐車していた車の主が戻ってきて、「はいってるよ」と教えてくれて、いつの間にかそのにゃんこが捕獲器にかかっていました。

おそるおそる近づき、声をかけながら、持ち上げようとするとなかなかバランスが必要で、少し唸ってばたついたものの、すぐ大人しくなり、スフィンクス座りで、話しかける私をじっとつぶらな瞳で見つめる姿は、おびえた感じもなく、人馴れしたように思え、どこかうちのティムちゃんを彷彿とさせるとってもかわいい女の子のような成猫でした。

噂の、立川にあるTNR協力で有名な、おおにし動物病院に連れて行き、初めてかつ少々遅い時間だったとのことで、受付で少々手間取りましたが、最終的に翌日手術で可能な限り看てもらえるとのことで、安心して託して、そのまま山梨まで帰って参りました。

男の子だったそうで、捨て猫の可能性が高く、地域猫として戻さず、よい里親さんとの出会いを待って保護猫の「たっちゃん」と名付けられたそうです。

私の二男にでもと思うほどかわいい男の子、どうか幸せになりますように。。

セミナーの最後にこんな出会いがあったなんて、

そういえば、出がけに、交通量の多い国道で轢かれて命耐えたニャンコを発見し、警察に通報する事態に遭遇したのでした。これも何かのメッセージ。。

初めての捕獲はとてもスムースで、これから先の、TNR活動のミッションを促される天界からの精霊からのサインとも感じるいい汗かいた1日でした!

貴重な体験を有難うございました!

 

Timshel!
 

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初めての捕獲実践。

つぶらな瞳とリップがとってもキュートな男の子、「たっちゃん」♡

ありがとう、幸せにね。

trtimshel.jp


天界の絵本「魔法のおくりもの」