Timshelの日記

日々のこと、世間話

初TNRの洗礼と奇跡の出会い

続き・・・(12月前半に起きたことを振り返って)

12月は、奇しくも初めて申請したどうぶつ基金さんのチケットが送られてきたこと、また、後々協働していける期待を込めながら、甲府市が捕獲器を購入し貸してくれたこともあって、ご近所さん等にもお話しながら、最後は自分が責任をもつという覚悟をようやく持って、天界の師の後押しも相まり、一世一代くらい思い切って!約10日遅れで自宅付近TNRに向けて動き始めてみました。。

捕獲器はスムースに借りられたものの、アニマルキャッチャーと言う、どうやら全国の行政機関が買わされているか実際に使用しないからわからないで買っていると思しき、全国のボランティアの間でも使えないと定評の自動でロックができない捕獲器を、実際に使ってみると、噂通り、残念ながら本当に使えないものでした。。

夜行性の猫の習性から捕獲作業は夜中がベストですが、自宅とはいえ、ずっと見張っていることができない中(見張っていれば逆に人の気配で入らない(実践済み))、捕獲器の扉が格子なので、猫が爪をひっかけて簡単に開けられ、中でかなりパニックになった後逃げられてしまいました。

そして対策として、内側にアクリル板ならぬPPCシートを扉の内側に貼って、そのつるつる面で爪が引っかかって扉が開かないように改良してチャレンジするも、今度は、身体の一部尻尾の方が捕獲器に入り切っていないまま扉が閉まったようで完全に閉まり切っていない扉からまたもや逃げられてしまっていました。。

というように、検証も兼ねた結果、成猫はアニマルキャッチャーで捕まえることは難しいことが証明され、そのことも含め、様々な、捕獲器や捕獲にあたって気づいたことと要望を文書にまとめ、市に提出させて頂きました。。

少なくともばね式、できれば全国のボランティアさんや獣医さんも勧める「ねこけん」さんの「トマホーク」の購入&貸出を要望してみましたが、実現したらいいのにな。。。 

私も、ちょっと高級すぎてまだ手が出せずにおり、もし今後も引き続きTNRに携わっていたらいつか、余裕ができたら購入したいなぁ・・・と思っています。。

 

そして、捕獲にあたってはもう一つ、洗礼を受けた難所があります。。

TNRなので、捕まえて手術する動物病院です。。

とてもよい第一印象の獣医さんで、その獣医さんの助言を信じて行動に起こせたものの、

最初のお話で、手術予約をして18時までに入った再連絡をすれば翌早朝手術をして頂けるとのことで、だめだったらその翌日にスライドして行けばよいという、もし掛からなくても病院に対してプレッシャーがあまりなく、心置きなくTNRチャレンジができると思っていたのですが、

2度目の失敗で早くも無謀で話にならないと電話を切られてしまったときは、見放されてしまったようで、孤独感にさいなまれ、予約をして捕まらないことのプレッシャーが半端なく、繊細な!私はそのことが自分一人でTNRすることへの一種のトラウマのようになりました。。

 

考えてみると、以前小平で捕まえた猫の“たっちゃん”を立川の動物病院にお連れした時のイメージと大分異なる山梨での実態がありました。。

それは、まず、18時だったか19時までに捕まえて連れてきたら、そのまま捕獲器ごと病院が一晩預かってくれて、手術後の経過も見る為、翌日の午後だか夕方に引き取るというシステムだったと思うのですが、

山梨では、どうぶつ基金の協力病院で常時やって下さっているところは一つしかなく、その病院には捕獲器に入った猫の保管スペースがない(もともとTNRのために造られた病院ではないため、この病院は善意でやって下さっている大変奇特な有難い存在です)ため、18時までに捕まれば、予約で翌早朝時間外で手術が受けられるというシステムです。で、そうなると、翌朝まで自宅などで保管しなければならず、また、手術後すぐに引き取りのため、手術前後の長時間捕獲器の中で素人保管と言うことになり、必然的に「デバイダー」という捕獲器仕切りが餌の出し入れや糞尿の掃除などのために必要なアイテムとなってくるわけです。

ちなみに、全国の獣医さんにとってもこの「デバイダー」なるものは必要となってくるのかもしれませんが、TNRボランティアにとって全員が必ず使うというものではなく、その存在を知らない方も少なくないようです。。

timshel.hateblo.jp

でも、よくよく考えて、夜行性の猫の習性として、よっぽど人馴れして餌付けされた猫でない限り、18時までに捕まえるなんてことはなかなかできないですし、捕まえても一晩おかなければならないのは本当は猫にとっても過酷なことです。。

 

ここでは、あくまで現実問題として、また、私自身が捕まえられなかったことの言い分を自らに言い訳する感じで独り言ちます。。

つまり、予約をしたのは捕獲を計画した翌々日で、余裕があります。

そして、夜行性の習性から手術日前日18時までに連絡する必要から、さらに前日の夜から仕掛ける為、そのさらに前日の夜から準備していました。そして仕掛けようとした次の日の夕方、夜は、雨で、一晩中仕掛けられず、翌朝も雨が残っていたため、タイムリミットの数時間前の午後3時くらいから掛けたものの、18時までに捕獲することはできませんでした。

で、キャンセルの連絡をし、次の日に同じように連絡となったのですが、すでに、その日の夜から風が強く、また、アドバイスで黒いポリ袋ですっぽり覆って洞穴のように見立てたアニマルキャッチャー捕獲器の扉が強風ですぐに降りてしまうこともあり、餌付けも兼ねて、あえて扉を外して強風の中置きました。人の存在も猫ちゃんにはわかっていたかもしれません(←3日目夜には入った形跡があったので)し、やはり強風ですからその日は入った形跡もなく夜中には掛からずということで、1日目と同様18時タイムリミット直前の数時間前だけとなりました。まだ明るい時間ということもあって(実際に満月の日に見かけた時はちょうどタイムリミットの頃でした)またまたキャンセルの連絡をすることになって、上述したとおり、2日目の獣医師さんの対応となったわけです。。

きっと毎日手術でお疲れで、超初心者にいちいち教えるのが面倒だったのでしょう。。

気を取り直して、それからもめげずに、仕掛け、やはり上述の入ったけれど逃げられ、改良しても逃げられるという事態になり、アニマルキャッチャーでの捕獲を断念することにしました。。

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猫ちゃんの防寒対策も。まるで天界の光が降り注がれているようです

でも、一つだけ、奇跡が起こりました!

ようやく天候の安定した3日目の夜中(12/3未明)、作業をしながら、ふと空を見上げると、天界の師は母だという一筋の大きな流れ星が流れるのを見ました。傍らではニャオニャオと発情期っぽい猫の声が畑の方から聞こえ、やっぱりいる!という確信を得ながら、その朝、逃げられたけれどもアニマルキャッチャーに初めて猫が入った形跡あり。そして上述のように改良した翌日12/4は、普段の新月の3倍のパワーを持つという皆既日食新月の日で、ちょっと期待していると、

一方の捕獲器には上述通り逃げられた形跡でしたが、なんと、今まで一度も入った形跡のなかった捕獲器の扉がしまっており、中からニャーニャーの鳴き声!おそるおそる覗くと、とても小さな金茶色の仔猫が一匹奥のほうに見えました。こんなところに仔猫とは意外や意外、そしてまた、その愛くるしさに、戸惑いと責任と、そして連日の寝不足も疲れも一瞬忘れほんの少しだけ胸が躍ったことを覚えています。。朝7時過ぎに入ったようで、この聞き覚えある声は、前日未明に聞いた鳴き声と同じだと判明しました。

 

で、病院に連絡するも、つながらず、土曜日だったため、まさか休みではと、仕方なく、ベテランVに連絡すると、案の定、まず第一声、思いつきで無責任で無謀と非難叱責。計画性がないだの、見かけたから、チケットが取れたからすぐ捕獲など、興味本位でやるなとかなりきつい感じで言われてしまいました。。相談しろとも言われたのですが、相談していたのですけれど・・・きっと覚えていらっしゃらないのでしょう。。

先月の獣医さんに話した時に、実はその方にも見かけたけれどどうしたら?と教えを請い、まずは餌やりさんを見つけるか、自分で餌付けをして捕るとのアドバイス頂きました。そして、お二方の助言と天界の師の後押しで考えに考え抜いた末自分の住んでいるところだからとりあえずやるしかないかと決心して動いたのだけれど、どこかへわざわざ出向いてって余計なお世話をしたわけでもないのに、そんなにいけないことをしたのだろうかと、これまた繊細なわたくしは、へこんだのですけれど、仕方ありません。。。

その後獣医さんと連絡がつながり、ルールに従わない??から怒られてもしかたないと言われ、見かけたらすぐやると獣医さんにも背中を押されたようなものなのに・・・さらにがっかりしましたが、まあ、これも致し方ありません。。

けれど、手術のチケットを配布くださるどうぶつ基金もTNR先行型地域猫活動と謳っており、地域住民の理解を得るために話し合っていてはその間に猫の数が倍増してしまうということから従来の地域猫活動とは異なることを明確に打ち出している中で、

何故非難の嵐と、案の定SNSグループ内での事実上つるし上げ洗礼が行われました。。でも主要な大半の方は参加されることなく、天界に感謝です。。

 

一方病院では、仔猫で(仔猫でなくても)見ても性別がわからないのに、事前に性別を伝えなければならず、それも動物超初心者の私にとっては厳しい注文でした。。これから先必ずこれを調べて伝えないとならないからです。。そして、当たらなくてもいいと言いながら、外れてはいけない雰囲気もとてもプレッシャーです。。最初は間違うものだからと仰ってくださるも、「最初は」って、だんだん慣れてきたらまちがってはいけないのかしら?!と緊張がはしる小心者です。。事前連絡通りオスでしたが、早期でメスと思われお腹の毛を剃られてしまってちょっと寒そうでした。(ノミダニ駆除には剃ってもらってよかったのかもしれません)

特に仔猫でもあるし、保護するしないにかかわらず、防寒防汚対策で、見習いの時のやり方をあえて踏襲せず、より手厚く丸一日いなければならない捕獲器の中を快適に変え、ていたら、やはりお叱りを受けました^^;。。でもこういう時はめげません。。やり方は人間都合で決めることだし、より快適に変えてもいいはず!と今でもこっそり思っています。

時間より早く到着して、捕獲器内を見習い仕様に変える計画が、獣医さんの有難くも予想外のお出迎え、で、メッカッチャッター^^;です。。

 

おかげさまで、TNRにめげずに取り組むねぎらいなのかエールなのか、天界から賜ったギフトの仔猫は、無事手術も済み、元気で、初日と変わらず食欲旺盛、快便、よく鳴き、物怖じもせず、どこでもくつろぐ大物っぷりを発揮するとってもきれいな天使仔猫として、まもなく見つかった里親様へ巣立つ日まで、私も、ティム&シエルも癒し、習うより慣れよを大いに実践させてくれたのでした。。

ちなみに、逃してしまった捕獲活動はチケットの有効な12月いっぱいをとりあえずの目途に寝不足とやる気と闘いながら取り組み続けることにしました。。

 

 

どうやら猫ボランティアの新人いびりは、全国的なようです。。

前世の分霊が全国各地でねたみつらみや承認欲求を満たすため、攻撃できそうな(たぶん因縁のある)者を見つけると、その者の弱点を狙って言葉の暴力等でアタックしてくるというのがあるようです。。

でも、そのルシファーのお試しに、まんまとひっかかりそうになりながら、なんとかやり過ごすことができたことは、本当に天界のおかげさまです。。。

仕事でもなく、あくまで猫の為と割り切る処世術を改めて学ばせて頂いております。。

人には大変厳しいボランティアの方々ですが、捕獲した仔猫のことは心配頂き、猫活動という誠に尊い良いことをしているのに本当にもったいないと残念に思いつつ、これからも猫達のために活動を続けてくださるその方々には感謝と天界の光をお送りし、落ち込んでいる暇などないのかもしれません。。

 

それにしても、

本当にボランティアを育てるつもりがおありかなと感じることもありますが、まさか、承認欲求のためにライフワークでTNRをちょっとずつ残して永久にやっていくつもりはないと思いますし、私もできれば早くTNRを終わらせたいと切に願っております。

だから、やっぱり、TNR先行型の地域猫活動を推進しているどうぶつ基金さんのように、見かけたら、「すぐやる」「全部やる」「続ける」に賛同します。

 

そして、たぶん、猫活動のポイントは、「習うより慣れよ」

経験がないのに、要するに、自分の練習のために思いつきで軽はずみに猫の命をもてあそぶなと言われましたけれども、見習いをしつつ、それをヒントにしながら、もし実際に自分の周りで見かけたら行動しその過程で本当に身についていくのではないかなと、改めて感じるのです。。何せ、猫倍増に時間がないのですから。。

そして、やはり、ひらめきは大切で、思いつく今できること、どんどん目の前のことををやっていくことが大事、というか、それでしか道は拓いていけないのかもしれません。これはすべてにおいて言えるでしょう。経験は、自分自身で積むしかないようです。。

 

実際に自分でやってみると、コストだったり、身近なあるもので代用してみたり、と、臨機応変に、やり方も、捕獲器の使い方も人によってそれぞれ違っていいし、それほど実はこだわる必要もないと感じてきました。

ルールと言うけれど、所詮人間が決めたこと。

猫からすれば猫でないすべての人間が素人といっても過言ではないかもしれません。。

 

捕獲器に敷くものも、敷き方も、餌のやり方も、見習い先ではそのやり方にのっとってやっても、自宅での捕獲で完全に同じもので同じようには正直やれません。。そうして、やらずに、やり方が違うと怒られましたけれども^^;

やり方なんて、だいたいあってればよくて、それよりも、特定のボランティアだけに委ねられている現実の方が、問題で、それを地域住民全体の問題として猫の問題を取り上げて働きかける行政を動かし、誰でもできる地域猫活動にしていくシステムをつくって行かなければならないし、それには、まず、「TNR」や「さくらねこ」「地域猫」等を広く知ってもらわなければならないとつくづく思います。。

続く・・・