先日久々に、気分転換に信州小布施をたずねました。。
かなり昔に訪れた時とあまり変わっていない感じがしましたが、天気にも恵まれ、趣のある街並みは、人々で賑わっていました。
長い事、遠ざかっていた美術の世界にも足を運び、絵画のもつ魅力を再発見もして参りました。いくつか周辺を見に行ってみたのですが、最後に訪れた、岩松院という禅宗本堂の葛飾北斎の天井画にしばし魅了されました。
本堂大間21畳分の大きさの妖しさ、妖艶な表情で人々を見下ろす鳳凰が、様々な植物をあしらい、伝175年前とは思えないくらい色鮮やかに、生き生きと描かれていました。
贅沢が禁止となっていた江戸を離れ、パトロンの招きで信州小布施に移り住んだ北斎御年88歳の頃の作と言われているそうです。
北斎は、有名な「神奈川沖浪裏」で好んでふんだんに使った藍やベロ藍をここでも使い、光の加減で銀色に見えるという墨の使用やどこから見ても鳳凰と目が合うなど、隠れ富士山まであると言われる工夫が今でも人々の心を惹きつけておりました。。
それにしても、10分間の解説付き拝観料500円で、50人ほどが続々と入れ替わり、とても繁盛している様子でした。
まさに北斎様々でございましょう!
奇跡的に、すべてがスムースで、おかげさまで、楽に行ってくることができました。
帰り道、霧ヶ峰の山の上方から煙が上がっており、山火事の報道を後から知りました。。
小林一茶も関係あるのだとか・・・「やせがえる負けるな一茶ここにあり」息子のことを詠んだ一句だったんですね。。
賑わう岩松院
Timshel!